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そもそも就業規則とは・・・!?
就業規則とは、会社や経営者、また会社に勤める従業員が、会社の中で守るべきルールを定めたものです。
会社の生産活動を円滑に進めるためには、会社と従業員の双方が就業規則を守ることが、きわめて重要であり、“就業規則は会社の憲法である”と言われる所以です。
会社という組織には色々な人が所属しています。男性がいます。女性がいます。若年者も、高齢者もいます。外国の方もいます。考え方は、十人十色であり、全く異なる意見を持っていることも珍しくないのです。
そもそも、会社は何の為に存在するのでしょうか?
会社の目的(目標)は、ひとつだけではありませんが、従業員と経営者が一体となり、社会・地域に価値ある魅力的製品・サービスを提供し、みんなを笑顔にすることだと思います。
社会貢献のためには、収益を上げ続けることが必要で、バックボーンとして会社と従業員がしっかりとした信頼関係を築いている事が重要です。
その信頼関係を築くためのルールが就業規則であり、従業員の労働条件や遵守すべき職場秩序を、統一的・画一的に明文化しているものなのです。
トラブルを未然に防ぐことも就業規則の存在意義
今まで労使トラブルとは無縁であった会社にも、経済状況の変化などの外的要因や従業員や経営者の人的要素から時として良好な労使関係に傷が入ることも増えてきました。
そのような場面では従業員はどうするでしょうか?
最近では、インターネットの普及や権利意識の増大により、労働基準監督署に相談をしたり、労働審判やあっせんなどの個別紛争解決の手段を活用したり、外部の労働組合に駆け込んだりすることが、多々あります。
会社と従業員の間でトラブルが発生したときに従業員は、労働基準法やその他、関係法規で守られています。しかし、残念ながら、会社や経営者の皆さんを守ってくれる法律はありません。
会社や経営者は強者の立場なので法律で守る必要がないと法律は考えている訳です。
⇒つまり会社は自社で対策をとる必要があります。
労使トラブルにどの様な対策を講じれば良いのか?
そこで労働問題のトラブルから会社を守るための重要な武器は、就業規則になります。
就業規則をきっちり整備することで事前に対策を講じることができます。
「それならうちの会社は、安心だ。昔作った就業規則があるからね。」
と、思った経営者の皆さん、ちょっと待ってください。
その就業規則はどの様に作成しましたか?
就業規則の作成を外部に依頼すると、費用がかかるので、自社で作成した会社も多いと思います。
実は就業規則という武器は、“諸刃の剣”であるということをご存知ですか?
つまり、就業規則の規定の仕方次第では、会社に不利な予想もしない結果を招くこともある、ということです。
また、実態とかけ離れた就業規則は、トラブルが発生したときに会社を守ってくれるどころか、会社の首を絞めかねないリスクが発生します。
これは、サンプル就業規則をそのまま使用している場合に多く発生する問題です。
モデル就業規則は?のページで詳しく解説します。
従業員に就業規則を周知していますか?
実際、従業員への周知を行っていない会社がまだまだ非常に多いのが現実です。
実は就業規則を従業員に周知しているかは、とっても重要なポイントです。
就業規則は作成したものの、鍵のかかる書棚にしまってあり、どこにあるか従業員に周知されていない就業規則は、実際には、まったく役目を果たしません。
このままだとせっかく作った就業規則がただの紙切れになってしまいます。
何年も、就業規則を見ていない。何処にあるのかさえ解らない。
そんな会社は大変な潜在リスクを背負っています。
「サンプルを流用して・・・」、「そのうち作ればいいか・・・」と、安易に考えず、会社を労働トラブルから守るための重要なアイテムが就業規則であると考える事が重要な時代です。
「我が社は大丈夫だろう。従業員との関係はうまくいっている」と思っている経営者の皆さん。
取り返しがつかなくなる前に是非一度、就業規則を点検してみてください。